第3回クリニクラウンWeb研修会報告「遊びと発達ークリニクラウンの魔法のスパイス」
2021年6月25日は第3回クリニクラウンWeb研修会を開催しました。
2021年度は毎月1回Zoomを使ったWeb研修会を実施しています。Web研修会では、近況報告のほかにテーマを決めてディスカッションをしたり、クリニクラウンが講師となりミニレクチャーを行っています。
今回のミニレクチャーは、「遊びと発達ークリニクラウンの魔法のスパイス」というタイトルで、クリニクラウンであり、そして 認定作業療法士/公認心理師としても活躍しているクリニクラウン”むっく”こと、田中さんが引き受けてくれました。
作業療法士とクリニクラウンの両方の視点で、遊びと発達との関係についてわかりやすく話してくれました。そして、クリニクラウンメンバーに事前に、「 自身が行っている「遊び」に関して,入院中の子ども達にとってどのような発達支援が行えているのか?日々疑問に感じている事や学修したい内容を教えて下さい」というアンケートを実施し、その疑問に答える形で話してくれ、最後にはミニディスカッションをしたりと、本当に充実した研修となりました。
参加したクリニクラウンからは、
心に残ったのは「 遊びは未確定!」「 日常の固定概念を覆えす!」という言葉。終わりを結果を求め過ぎてその結果に「もっとこうしてたらよかったかな?」などと反省する事が多いのですが、結果が未知である事を楽しんで、遊ぶ事ができるなぁとこどもの反応を楽しめる、 遊びの可能性が広がるなぁと感じました。日々の日常で固定概念を覆す事が出来る様に、クラウン的思考を常に持って楽しみたいと思いました。
たくさんの気づきをもらった研修でした。中でも私がハッとしたのは、「クリニクラウンを印象づける関わり」という切り口で考えたことがなかったので、その考えを持つことで、また違う発想ができるかも(!)という期待が持てました。
スカーフ回しの遊びは、 相手の気持ちを理解できないととできない高度な遊びという視点。ただただ、楽しいから、盛り上がるからやっていたスカーフ回しは、立派なコミュニケーションだったんだな〜と改めて思いました。
など、新しい発見につながったみたいです。
クリニクラウンのメンバーには、作業療法士のほかに、看護師、保育士、介護職、特別支援学級教員、パフォーマー、タップダンス、演劇、クラウンなど様々な分野で活躍している人がいます。それぞれの分野で経験したことクリニクラウンとしての経験や視点を掛け合わせていくことで、新しい発見や価値が生まれてくるのではないかと思っています。そして、クリニクラウンのWeb研修がそれぞれのクリニクラウンにとって、一緒に楽しみながら学ぶことが、「こども時間」をたくさん届けていくことにつながっていると思っています。